2009年2月23日月曜日

Fodera Emperor

楽器の紹介、第3弾です☆

Foderaの5弦です。
Foderaといえば、ハンドメイドベースの最高峰のひとつ。
NYにある老舗メーカーです。

これはそのFoderaのEmperorというシリーズ。



はあ〜〜〜〜。
この木目の美しさ。ため息が出ます。
背景? うちの和室の襖です(^_^;)

このトップ材はMacassar Ebonyといいます。
マッカーサーエボニー、マッカサーエボニー、マカサーエボニー。
どの発音が正しいんでしょうかねえ。

ともかく、美しいです。
虎のような雄々しい感じと気品が両立してますね。



実際に演奏するうえでの楽器としてのクオリティが
素晴らしく高いレベルに達しているのはもちろんですが、
Foderaを芸術品として集めているコレクターの方もいるのがよくわかるような
そういう美しさを持った楽器ですねえ。

こいつとの出会いはこの日記に書きましたが
初めて弾いたときは衝撃でした。

1弦〜5弦までの音色や押さえ具合の一貫性、透明感、音程感、
5弦を鳴らしたときの極太かつ明瞭な重低音の響き。
こんな楽器があるのかと感動したのを今でも鮮明に思い出します。

めちゃくちゃ高価な楽器でしたが思いきって一括でお持ち帰り。

ピックアップはジャズベタイプ、AEROになる前ですね。
1ボリューム1トーンとピックアップバランサー、
アクティヴ時のベース・ミドル・トレブルのブースト/カット、
そしてパッシヴ/アクティヴ切り替えスイッチとミュートスイッチ。

バックはこんな感じですね。
スルーネックです。




後ろから見ても美しい。



フォデラのシンボル、チョウチョが美しいヘッド。
ヘッドのフォルムも優美で大好きですねえ。




でも、いろいろと傷はあります。
ぼくはコレクターではないし
楽器は弾きまくってこそ価値がある!
と思っているので、ライブでもレコーディング現場でも
道具としてがんがん使います。

この楽器は、後期LOVE CIRCUSはもちろん、
NEW PONTA BOXや東京エスムジカのレコーディングやツアー、
松山千春さんのものすごい本数のツアー、Kくんのツアー、
まあ挙げていくとキリがないですが、
ほんとに多くの現場で活躍してきました。
相当弾きこんだのでよく鳴りますね。
指弾きが97%、スラップ3%くらいの割合で使ってきたかな。

といっても雑に使ってはいなくて、
むしろかなり気を遣ってはいるのですが
楽器を大事にするあまりもっと大事な何かを疎かにしては本末転倒ですからね。
特にライブ中についた名誉の負傷(笑)はいろいろ。

ヘッドのトップの裏側。どこかにぶつけたんですねえ。


ボディの横、構えたときに右腕が乗るあたりに
複数のへこみ傷があります。


ボディのサイド、下部。
ストラップピンの横に複数のへこみ傷あり。


でも幸い、表側には目立った傷もなく、
もちろん音は素晴らしいの一言です。


と、ここまで絶賛してきたのですが、
なんと驚くべき事に石村順はこの楽器を手放す計画を立ててるらしい。
はてさて、真相はいかに?

その理由はまたべつの日記にでも書くとしましょう。

では〜!