2010年10月9日土曜日

焼きそばを作ったまでは良かったんだけど、肝心のものがない



そう、青のりがなかった(>_<)

まあ無いなら無いでもちろん美味いし
血相を変えるほどのことでもないんだけど
やっぱり青のりは欲しいなあ。

画竜点晴を欠くとはこのことか。

空に飛んでっても困るけど。
竜じゃないから飛ばないか。



でもこうやって毎日おいしいものを食べられることには
本当に本当に感謝だね。

食材のひとつひとつを作った人たち
輸送や保管や販売に関わった人たち
輸送用の燃料や保管用の電力に関わる人たち
調理器具や食器を作った人たち
ツマミをひねれば火がつくガス器具とガス管と採掘施設に関わる人たち
蛇口がひねれば水が出てくる魔法のような水道に関わる人たち

この一食を食べるのに
どれだけの人たちの力が必要だったかを考えると
そして犠牲になった豚や小麦や野菜たちの命のことを想うと
深い感謝の気持ちが沸き起こってくる。

これは別に善人ぶって書いてるんじゃない。
ジョンレノンはかつて「想像してみなよ」と言った。
彼が言ったのは空想や白昼夢のことじゃない。
能動的で意図的なイマジネーションのことだ。
今日はジョンの誕生日、少し能動的に視覚化してみるのも悪くない。

身の回りのものの起源や相互関係を思い描いてみると
宇宙は機織り機で織った緻密なタペストリーみたいだ。
縦横無尽、三次元どころか、時間軸に沿って四次元的に
複雑な網の目状につながりあっている姿が垣間見える。
全貌なんてとてもじゃないけど理解できない。
でも、すべてはつながってる。
バタフライエフェクト、桶屋。
ブラジルで蝶が羽ばたくと
テキサスでトルネードが起き
桶屋も儲かるって寸法だ。

すべてはつながってる。
普段はこのことが見えない。
時たまリアルに見える瞬間がある。
水面から顔を出した時のように空が広がる。
そのとき恐れがなくなる。
太陽が力強く輝いているのが見える。
でも普段はこのことが見えない。
水中から見上げる太陽は
まるで無数のバラバラに揺れ動いては消える
不安定な光の断片たちだ。つながりは見えない。
深海にはそんな光すらも届かない。


食事って、ただ食欲を満たしたり
味覚の楽しみを得るためだけのものじゃないんだね。
物質とエネルギーを交換して変容して循環することで
宇宙を維持していくための壮大な仕組みの一つ。
個人から見れば宇宙とつながるための神聖な行い。

すべてはつながってる。
すべてのもののおかげで僕は生きられる。
そして矛盾しているように聞こえるかもしれないけど
すべてが自分の中にもある。
太陽も月も戦争も自分の中にある。
違いは規模の違いだけ。
ホログラフィック。

生きてるのは何のためか。
そもそも、生きていると言えるのか。
今、この瞬間、自分は生きてるか。
強烈に、獰猛に、光の速度で、今ここに存在できているか。
胸を張ってそう言えるか。


いただきます。
そしてごちそうさまでした。
いつもありがと。


焼きそばに青のりがない、って話だったんだけどなあ。