2010年10月17日日曜日

ムール貝博士と秘密結社ウォーターメロン団の陰謀



かわいい。
なんてかわいいデザインなんだ。

デザインしたのは詩人、小林大吾氏。

ということになっている。


けれど、本当はそうではなくて、
実はムール貝博士が作ったに違いない。
と僕は睨んでいる。

これは、いかにもあの怪物が企てそうなことだ。
よく聞いてほしい、いいかい?

昨今の報道によれば現在も逃亡中のムール貝博士の行方は不明らしい。
シュガーヒルでギャングに襲撃され深爪を負ったまま意識不明だ
なんていう説を声高に唱える自称コメンテーターまで出る始末だ。

でも、信頼できる情報筋によると、ことの真相はこうだ。


博士を襲撃し深爪を負わせたギャングというのは
実は謎の多い秘密結社ウォーターメロン団の一味だった。
あの東洋の名探偵・山本和男が実はリーダーだ、なんて噂もあるがね。
ありえなくはないが眉唾だと思う。本当なら驚きだがね。

もっと驚きなのは、襲撃して深爪を負わせた、というのは
シュガーヒルの保安官どもを欺くための芝居だったってことさ。
なんでもウォーターメロン団はとんでもない事件を起こすつもりらしい。

それも、あの地中海に浮かぶ悪名高い監獄ペリカンを
ムール貝博士が島ごと吹き飛ばした時を上回るような事件だ。

その狙いは黄金の宝島ジパングの完全征服。
宝島の宝をそっくり全部いただいちまおう、って算段らしい。
そのために奴らはムール貝博士を拉致したって話さ。

すでに、島民を洗脳するための蓄音円盤が密かに作られ
それを島じゅうに広める作戦は、開始まで秒読み状態らしい。
奴らはその蓄音円盤の中で大胆不敵にも堂々と
「宝を探しに行こう♪」などと連呼している始末だ。

しかも手始めに「スイカ夜話」と称したお祭り騒ぎを起こして
そこで一気に島民たちを洗脳してしまおうと画策している。

ウォーターメロン団がムール貝博士を拉致したのは
まさにそのためのバッヂ型の洗脳装置を開発させるためだったのだ。

報酬の百万ドルとドンペリと引き換えに
ウォーターメロン団の依頼を快諾したかに見えた博士は
あてがわれた実験室で大きくため息をついて、ひとり呟いた。
「島を吹き飛ばしてしまう方がマシだし楽ちん」

ああ、またしても!
ムール貝博士の悪い癖が頭をもたげたのだ。
かくして博士は洗脳装置と平行して起爆装置も作り始めた。

だから君に忠告する。
命が惜しかったら、決してこの起爆装置を手にしないように!

なぁに、見分けるのは簡単さ。
ほら、もう一度このデザインをよく見てほしい。



これだ、これが起爆装置。バッヂ型をしている。
絶対に、なにがあっても手にしないように。

え、君、欲しくなっちゃったって言うのかい?

おいおい、君、それじゃ博士の思う壷だ。

いいかい、残念ながらこれは非売品だから、
君がどんなに欲しいと思ったとしても、
いや、たとえ泣きわめこうとも、
華麗なステップで地団駄を踏もうとも、
手に入れることはできやしないんだ。


・・お、おい、何をする?
ちょっと待て、待てったら!
わかった、わかったからそれをどけてくれ。
ふーっ。仕方がない、ここだけの話だぞ。

シッ 静かに!
おい、いいか、これは内緒だぞ、俺の立場が危うくなる。
小声で1回だけ言うから、よく聞いてくれ。

どうやら「スイカ夜話」のチケットを通販で買うと
このバッヂ型の起爆装置がついてくる、っていう話なんだ。

「スイカ夜話」の会場でも買えるだろう、って?
いやいや、ムール貝博士はそんな危険は冒さない。
会場では違うデザインの洗脳バッチが普通に売られてるだけだ。
起爆装置だけがこのデザインなんだ!

実は博士は、助手を宙飛古書店に極秘に潜入させて
発送前のチケット封筒にこの装置をこっそり封入させてるらしい。
抜け目ないムール貝博士の考えそうなことだ。

僕としては君がこれを手に入れるのはどうかと思う。
まだ洗脳されるほうがマシ、命あっての物種だ。

当日券を買うより800円も安いからって、
絶対に下のリンクはクリックしないように。

あ、こら、クリックするなって!
小林大吾デザインの夜話バッヂをゲットしたいから前売り券買っちゃうぜ



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※ ムール貝博士についてはムール貝博士言行録
※ 文中、数カ所で小林大吾くん「三角バミューダの大脱走 Paradise Lost Featuring サッチモズ」より引用しました。